止まらない「ランサムウェア被害」。その攻撃インフラ、あなたの家の「古いルーター」かもしれません
こんにちは。 連日、テレビやネットニュースで「ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)」による被害報道が止まりません。
大手企業のシステム停止、病院の電子カルテ麻痺、工場のライン停止……。 「またか」と思う反面、「自分には関係ない」と他人事に感じていませんか?
実は、これほどまでにランサムウェア被害が爆発的に増えている背景には、私たち一般ユーザーが無意識に使っている「ある機器」が深く関わっているかもしれません。
それが、家庭用の「古いWi-Fiルーター」です。
今日は、ランサムウェアの猛威と、あなたの家のルーターが抱える「知られざるリスク」、そして今日(2026年2月2日)発表された「解決策」についてお話しします。
なぜ被害が止まらない?攻撃者は「あなたの家」を経由する
ランサムウェア攻撃を仕掛ける犯罪グループは、決して自分のパソコンから直接攻撃したりはしません。 彼らは、身元を隠すために世界中のセキュリティの甘い機器を乗っ取り、そこを中継地点(踏み台)にして攻撃を仕掛けます。

今、その「踏み台」として最も狙われているのが、家庭にある「サポート切れのWi-Fiルーター」なのです。
ルーターは、家中のスマホや家電をインターネットに繋ぐ「玄関」です。 サポートが終了した古いルーターを使うことは、「鍵が壊れて閉まらなくなった玄関」で生活しているのと同じ。泥棒(ウイルス)に入ってくださいと言っているようなものです。
「まだ動くから」は理由になりません。セキュリティの世界では「古い=危険」が鉄則です。
実際に起きた事例
家庭の古いルーターの乗っ取りは、空想の話ではありません。実際に世界中で大規模な被害が確認されています。
【事例:Volt Typhoon(ボルト・タイフーン)】
2023年5月、中国のハッカー集団が、アメリカの重要インフラを攻撃するために、CiscoやNetgearなどの「サポート切れの家庭用・SOHO用ルーター」で構成されたボットネット(乗っ取りネットワーク)を悪用していたことが発覚しました。
実はこの攻撃、2021年中頃から始まっており、発覚するまでの約2年間、誰にも気づかれずに水面下で進行していたということになります。
これに対し、アメリカのFBI(連邦捜査局)やCISA(サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁)は、異例の共同注意喚起を発表しました。 日本でも警察庁やNISC(内閣サイバーセキュリティセンター)が同様の警告を発しており、「古いルーターは即座に交換または撤去すべき」と強い言葉で呼びかけています。
解決策は「買い替え」。迷わないための「2つの新情報」
「じゃあ、どれに買い替えればいいの?」 そう思った方に朗報です。今日(2026年2月2日)、私たちのルーター選びを劇的に簡単にする2つの大きな発表がありました。
これさえ押さえておけば、迷うことなく「安全」を手に入れられます。
【1】 迷ったらこのマーク!新基準「DLPA推奨ルーター 2」誕生
「どのルーターが安全か分からない」という声に応え、国内メーカー4社(アイ・オー・データ、NEC、エレコム、バッファロー)が加盟するDLPAが、新たなセキュリティ基準「DLPA推奨ルーター 2」を発表しました。
従来の基準よりもさらに厳しいセキュリティ対策が盛り込まれており、今後はこの基準を満たした製品を選ぶだけで、自動的に最新の安全性が手に入ります。パッケージなどで「DLPA推奨ルーター 2」の文字を探してみてください。
DLPA推奨ルーターが新基準「DLPA推奨ルーター 2」にパワーアップ! (2026.02.02 DLPAお知らせ)
【2】 うちのルーターは大丈夫?「見直しプロジェクト」始動
「そもそも今使っているのが古いかどうかも分からない」という方は、今日から始まった「古いWi-Fiルータの見直しプロジェクト」をチェックしてください。
DLPAとプロバイダー協会(JAIPA)が連携して、自宅のルーターが安全かどうかの確認を呼びかけています。 これを機にルーターの裏側の型番を確認し、メーカーのサイトで「サポート期間」を調べてみましょう。もし期間が終了していたら、即買い替えのタイミングです。
「古いWi-Fiルータの見直しプロジェクト」実施のお知らせ (2026.02.02 DLPAお知らせ)
まとめ
「ウチは大丈夫」という油断が、あなた自身だけでなく、社会全体を危険に晒す可能性があります。
家の鍵を新しくするように、インターネットの玄関であるルーターも最新のものに。 今日発表された「DLPA推奨ルーター 2」を目印に、ぜひ今週末にでも家電量販店やネットショップを覗いてみてください。その行動一つで、未来の安心が買えるのですから。








