iPhoneでハイレゾ再生!初心者が低予算で試した結果…!

iPhoneでハイレゾを再生してみた

人間の可聴域を超えた表現ができるとされるハイレゾオーディオ。
興味はあるけど、
聴覚に自信があるわけではない自分が楽しめるものなの?
低予算で、ハイレゾ環境を導入してみる価値って、本当にあるの?
疑問に思うオーディオビギナーの方って、結構多いんじゃないでしょうか?

今回は、音楽は好きだけど、
耳に自信もないし、音や機材にも詳しくない筆者が、iPhoneを利用したローコストなハイレゾ環境(iPhone+ミニDAC+イヤフォン)で、果たしてハイレゾリスニングを楽しめるのか、実践・検証してみました!

できるだけお金をかけずに試したいので、最低限で下記のものを用意しました。
価格は、 執筆時点(2017年9月14日)のものです。

  • iPhone(自前)
  • DAC + ハイレゾ対応イヤフォン(5,400円)
  • ハイレゾ音源楽曲(400円)
  • ハイレゾ音源の再生ができるアプリ(無料)

それでは、順を追って見ていきます。

iPhoneとDACを準備

まずは、もともと使っていた iPhone7 と、Lightning端子でiPhoneと接続できるDAC & イヤフォンを準備。
まだハイレゾを楽しめるかどうかも分からないので、大きな初期投資はできません。
DACと言うと高価なイメージがありますが、iPhone用のものが手頃な価格でありましたので、こちらを購入しました。

Logitec LHP-A192HRSV

Logitec LHP-A192HRSV

DACとハイレゾ対応イヤフォンもついて、5,400円…!
果たしてその威力は…!?

ハイレゾ楽曲を準備

今回は、mora からハイレゾ音源をダウンロード購入しました。
楽曲は、今飛ぶ鳥を落とす勢いの、
魅惑のウィスパーボイス・DAOKOの新曲をチョイス。
ハイレゾ音源は、国内だと レコチョクe-onkyo musicOTOTOYmusic.jpmysoundなどでも購入できるようです。

DAOKO+米津玄師 「打ち上げ花火」ジャケット

DAOKO+米津玄師 「打ち上げ花火」 FLAC|48.0kHz/24bit

ハイレゾ音源再生アプリを準備

iPhone7 標準のミュージックアプリではmora からダウンロードされたFLAC形式のハイレゾ音源を再生することはできないようです。(iPhone8 からはFLAC形式の再生に対応するようですが、2017年9月14日 執筆時点では対応するサンプリング周波数、量子化ビット数はまだ不明です。)
そこで、ハイレゾ再生対応のプレーヤーアプリが必要になるわけですが、今回はmoraで楽曲を購入したのでmora プレイヤーを試してみます。

ハイレゾ再生対応アプリ mora プレイヤー

ハイレゾ再生対応アプリ mora プレイヤー

mora プレーヤー

アプリ上でmoraにログインして、購入楽曲をiPhoneアプリ上にダウンロードできる

mora プレイヤーであれば、ログインしてすぐにiPhoneに楽曲をダウンロードして、アプリ上で再生することができます。
(有料アプリにはなりますが、radiusさんの NePLAYER や KORGさんの iAudioGate も、mora と連携できるので、これらでもmora購入楽曲を iPhone に直接ダウンロードして聴くことが出来るようです!)
今のところこれが、iPhone でのハイレゾ音源再生の最短距離でしょうか。

準備完了…ハイレゾを聴いてみる

取り急ぎ、ハイレゾ再生の準備が整いましたので、いよいよハイレゾ楽曲を再生してみます!

moraプレーヤーでDAOKOの「打ち上げ花火」を再生

お、おぉ、、これはなかなか、、!
なんと言ったらよいのか、、ビギナーすぎて表現しにくいですが、
ハイレゾ、いい感じです!

iTunesで購入した圧縮音源より、曲中の鋭い音などが、潰れずにスコーンと遠くへ抜けていく感覚があります。
少し広めの空間で鳴っている感覚とでもいいましょうか。何より聴いていて、ちょっと楽しい。。

正直、ハイレゾに半信半疑だった私も、少し納得した感があります。
気のせいかもと思い、ブラインドテストもしましたが、聴き分けることができました!

他のiPhoneアプリでハイレゾ音源を聴くには、iTunes経由で転送する

今回使ったmoraプレーヤー以外にも、ハイレゾ再生対応のアプリはたくさんあります。
ただし、今のままではせっかく購入したハイレゾ音源を他のアプリで試すことはできません。あくまで moraプレーヤーアプリ上でしか再生できない状態です。
moraで購入したハイレゾ音源を他のアプリで聴くには、PCのiTunesが必要になるようです。

iTunes で ハイレゾ音源を追加

PCのiTunes で ハイレゾ音源ファイルをアプリに追加

 

このように、iTunes管理画面で、ハイレゾ再生対応アプリにハイレゾ音源をドラッグ&ドロップして同期、転送すれば、お気に入りのiPhoneアプリでハイレゾを聴くことができますよ!

ハイレゾ配信のない楽曲も気になってくる

各サービスサイトでハイレゾ配信されている楽曲に関しては、以上の方法で楽しめるわけですが、「ハイレゾいいかも」と感じ始めたら、「ハイレゾ配信されていないあの曲をハイレゾで聴いたらどうなるだろう」、と気になってくるわけです。
人間とは欲深い生き物です。

そういう方には、CurioSoundというWindows PCソフトがこの欲を満たしてくれます!

CurioSound

ハイレゾ対応サウンドプレーヤー CurioSound | 製品情報 | DigiOn

CurioSoundは、CD音質音源や圧縮音源をリアルタイムで、ハイレゾ相当の高音質で再生できるサウンドプレーヤーです。
ハイレゾ相当の音源をファイルとしても保存もできるので、ハイレゾ対応ポータブルデバイスに持ち出して楽しむこともできます。

このソフトの有り難いポイントは、ハイレゾ音質ではない圧縮音源を、高音域予測再現でハイレゾ相当音質に引き上げたうえで、ファイルとして保存ができてしまう点にあります。高音質変換しながらリアルタイム再生してくれるPCソフトはいくつかありますが、ファイル保存までできてしまうものは、まだあまりないようです。
しかも、小難しい設定などがないのも、ビギナーには嬉しい点。やさしさに溢れています。

CurioSound ハイレゾ化保存

曲を選んで、ボタンひとつで、ハイレゾ化保存。カンタンです。

ハイレゾ相当の音質に引き上げてファイル保存する際、ファイル形式も選べます。基本的には、FLAC形式が一般的なようです。

CurioSound ハイレゾ化保存 ファイル形式選択

ハイレゾ化保存のファイル形式も、選択可能。

ハイレゾ化保存で作成した楽曲ファイルを、前述のiTunesを経由する方法で、iPhoneアプリに転送すれば、ハイレゾ相当音質で好きな楽曲をiPhone再生できてしまうわけです。

まとめ

以上、オーディオ初心者がハイレゾを楽しめるかを実践してきました。
個人の感想としては、ハイレゾ音源はグッド、5,000円強の初期投資でもそこそこ楽しめることが分かりました。
ただし、音源そのものが割高であることも事実なので、そこはお財布と相談しながらになりそうです。
とはいえ、CurioSoundによるハイレゾ化保存もありますし、ビギナーでも広くハイレゾを楽しめる環境は整ってきているのではないでしょうか!それでは、みなさんも良いハイレゾライフを…!